4日目の開講に向けて(三日坊主の科学)【2020/3/5-0時時点】

お知らせ

平素お世話になっております。

2020年3月2日から臨時的に営業時間を日中へ変更し、3日目を迎えることができました。4日目(3月5日)も引き続き、安全面の厳重管理態勢を維持しつつ、開講していく予定でございます。

3日間程度経過してきますと、徐々に現在の生活に慣れてくる頃かと思います。中だるみをおこしがちな時期ですが、新型コロナウイルスの性質は一切変わりがございませんので、引き続き、安全衛生面の確保にご協力賜れますと幸いです。

全国一斉休校の最中、みんなの塾が開講継続の判断に至った経緯には、いくつかの段階がございました。

1つめは安全面の確保です。こちらは、昨日の記事の通り、デマや不安を膨らますような報道からではなく、科学的な根拠に基づく正しい情報から、正しい対処法とその重要性をいち早く講師に周知することを徹底しました。

感染症対策に完璧はなく、過信は禁物ですが、少なくとも科学的な根拠を理解したうえで衛生対策を行っている組織のほうが、感染確率は減らせるものと考えております。

そして、2つ目の段階、学習面の影響の側面について、本日はご紹介させて頂きます。

三日坊主の科学

教育者の立場として、安全面の次に考えたことは、学習面への影響でした。今回の突然の休校、せっかく積み上げてきた「あるもの」が崩れてしまう可能性が、正直に申しますと脅威でした。

その「あるもの」とは、塾生の皆様の「前頭極の発達」です。

簡単な言葉で言い換えますと「三日坊主にならない脳」です。

三日坊主になりやすい脳となりにくい脳の差は、脳科学の中で明らかになってきています。実際、MRIによる脳構造画像から判断することも可能になってきています。

そして、三日坊主になりやすい脳から、なりにくい脳にしていくための教育方法、つまり、前頭極の発達を促す教育方法も存在します。私共、みんなの塾では、このような脳科学の理論に基づき、学力向上と前頭極の発達を両立させるカリキュラムを周密に組んでおります。

塾生の皆様の脳内にせっかく創られた「財産」が失われないようにしたいという教育者としての思いが、今回の開講と体制づくりの判断に至っている大きな理由です。

脳科学的な見地から

先の動画にご出演されています細田千尋先生(科学技術振興機構 さきがけ専任研究者/東京大学 大学院総合文化研究科 学術研究員)の研究報告を引用させて頂きながら、脳科学的な見地から、もう少し詳細についてお話して参ります。

三日坊主の改善にかかる期間

学習内容にかかわるdomain-specificな脳の可塑的変化は、3日後から見られる一方、自己制御にかかわるdomain-generalな脳可塑的変化は、14日目にやっと見られることが明らかになった。
■NII:目標達成のための長期自己制御力獲得支援法開発より

学習の継続力を獲得していくためには、脳科学的に比較的長い期間が必要なことが証明されています。全国一斉休校の影響で14日間、学校から遠ざかった後、改めて学習の継続力を獲得していくことを考えますと、さらに14日以上の遅れが生じてしまいます。この遅れを生じさせないようにすることが、私共の責務と考え、現在の体制に至っております。

学習パートナー不在の影響

単一の能力を超えた力である自己制御の獲得には通常の能力獲得以上の困難さがあることの一因である可能性が考えられる。
■NII:目標達成のための長期自己制御力獲得支援法開発より

教材があれば、自宅学習や空き教室での学習でもいいのではないかと、お考えになる方もいらっしゃるかもしれません。学習には、能力の獲得と、自分を律する側面(自己制御)がありますが、後者がより困難であることが脳科学的に明らかになっています。みんなの塾が休講措置ではなく、電話やメール等であっても、サポート体制を維持する背景にはこのような理由がございます。

個別指導がもたらす効能

前頭極の灰白質及び周辺の白質神経繊維の発達度合いから、努力継続力を予測する事が可能である事を明らかにし更に、達成感の細かい授与や、人格特性に合わせた教示法が、前頭極の発達を促し、努力継続力を強化出来る事を明らかにした。
■NII:努力継続力の神経基盤解明と努力継続力を強化する手法の開発より

努力継続力を強化していくためには、塾生の人格や前頭極の発達度に応じた教育が向いていることが脳科学的に明らかになっています。また、みんなの塾が、勉強だけにフォーカスしたアルバイト講師ではなく、正社員プロ講師によるカスタムメイド型個別指導体制をとる理由でもあります。このような時期だからこそ、不安を取り除き、より的確な調整をしていく必要があると私共は考えております。

小さな達成感の継続的効果

学習内容は全く同一で学習達成感(褒める間隔の長短)を変えた2群での学習継続力の差異を検討したところ、学習時の達成感の付与の仕方で、学習継続力が優位に変わる事を明らかにした。

短い間隔で達成感を与えるプログラムで学習をした群のほうが、長い間隔で達成感を与えるプログラムで学習した群よりも学習達成率が有意に高かった。

■NII:努力継続力の神経基盤解明と努力継続力を強化する手法の開発より

小さな達成感の繰り返しが、学習継続力の習得に効果的であることが脳科学的に明らかになっています。みんなの塾の講師陣は、達成感を繰り返し供与できるように、カリキュラムから指導方法まで工夫をさせて頂いております。断絶することなく、継続していくことによって起こる脳構造の好転的な成長が、皆様にとっての財産になるものと私共は考えております。

まとめ

全国一斉休校に併せ、多くの他塾様におかれましては、休講の措置に出られていることは私共も把握しております。

そんな中、脳科学的な洞察に基づき、他塾様とは本質的に異なる体系で教育を推進させて頂いております背景を踏まえ、塾生の皆様、保護者の皆様へどう真摯であるべきかを熟慮させて頂きました。

安易に休講の波に乗らず、開講の判断に至った経緯を、少しでもお伝えできればと思い、記事として、したためさせて頂きました。

もちろん、風雲急を告げる場合は、躊躇なく休講措置等も辞さない方針に、一切変更はございません。また、通塾にご不安がある場合は、電話・メール等での対応を継続させて頂きます。

いよいよ4日目、三日坊主などに負けず、学業により一層邁進頂きますよう、引き続き、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。