7日目の開講に向けて(EBM)【2020/3/10-6時時点】

お知らせ

平素お世話になっております。

2週間目の初日(6日目)も無事開講することができました。7日目も引き続き、安全面に十分に配慮させて頂きながら、開講させて頂く方針でございます。何卒、よろしくお願い申し上げます。

既に報道がありますように、「緊急事態宣言」に向けた「新型インフルエンザ対策特別措置法改正案」の13日成立に向けて、10日の閣議決定の準備が進んでおります。

みんなの塾の今後の方針(開講予定等)は、政府をはじめとする各行政機関の発表内容を考慮しながら、調整していく予定です。どうぞ、ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。

EBM(科学的根拠に基づいた医療)

昨今のコロナウイルスの各種報道、情報過多で、お疲れになってしまっている方もいらっしゃるかもしれません。

「何を信じればいいだろう?」
「どの情報にアンテナを向けたらいいのかわからない・・・」

実は、医学の世界では、このような問題は頻繁に出てきます。そして、間違った判断を行わないようにEBM(evidence-based medicine)という指針が出されています。

本日は、EBMを通じて、少しでも気持ちを緩和して頂くためのお話をご提供させて頂きます。

EBMとは?

EBMとは「科学的根拠(エビデンス)に基づいた医療」という意味で、全世界の医学系研究者はこれに従います。日本では法的な拘束力は今のところありませんが、海外では法として定められている国もあり、かなり厳かなルールというご理解をして頂ければと思います。

Evidence-Based Medicine in the Law Beyond Clinical Practice Guidelines: What Effect Will EBM Have on the Standard of Care?
By Carter L. Williams, Published on 01/01/04

EBMと報道

報道は性質上、短い時間、あるいは限られたスペースの中で、情報を伝達していく必要があります。そのため、医学的な背景は飛ばさざるを得ないという現実的な側面もあります。

ですので、私共、情報の受け取り側としましては、このような背景を理解したうえで、メディアに触れていくことをお勧めします。

例えば、新型コロナウイルスの感染対策として、イタリアの北部の人口約1000万人のロンバルディア州全域や、国内北部などの14県を4月3日まで封鎖したというニュースがございました。

【BBC】イタリア、北部の1600万人を隔離 ミラノやヴェネツィアも対象

このニュースだけを拝見しますと、自分たちも同じようなことが起こるのではないかといった不安に駆られるかもしれません。

実際、日本でも地域封鎖に至るかどうかは、政府判断になると思います。

ですが、以下のグラフを見ると、少なくともイタリアの現状と日本の現状の違いを理解できると思います。


(*著作権法32条の第2項に準拠して引用)【参考】外務省安全性ホームページより 

もちろん、地域による濃淡がありますので、そのあたりは推論しないといけないわけですが、それでもイタリアの現状と日本の現状の違いを知る手がかりには十分になります。

また、平成30年の交通事故死者数が10万人あたり2.79人(全国平均・全年齢層)という情報もあわせて考えますと、新型コロナウイルスの現在の脅威も推し量りやすくなるかと思います。

【参考】警察庁交通局:平成30年における交通死亡事故の特徴等について

このような根拠ある統計データに基づき、各メディアの報道に触れますと、どの程度、怖がる必要があるのかの判断につながるものと思います。ご参考となれば幸いです。

*実際の医学系研究では、もっと高度に厳密な手法でEBMを保証します。
*先のデータ(新型コロナウイルス・交通事故)は、期間および人数(1万人あたり、10万人あたり)に違いがございます。
*感染症の人数推移予測は、一般的にガンマ分布等を用いります。例えば、先の日本のデータでは0.04人となっていますが、これに期間を掛けてもあまり意味がありませんのでご注意ください。(【参考】統計数理:感染症流行の予測:感染症数理モデルにおける定量的課題

まとめ

ここまでEBMに基づく情報精査の在り方について、お話して参りました。

補足をさせて頂きますと、先の数値は、全国的な安全衛生面への意識と対策があって達成されているものでございます。

ですので、決して、現状を過信せずに、引き続き、安全衛生面の対策に取り組んで参ります。また、そのご協力も、引き続き、賜れますと幸いでございます。

それでは、7日目、社会的な情勢に注視しつつも、開講して参ります。どうぞよろしくお願いいたします。