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2020.02.24

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GIGAスクール構想とは? ~「読み・書き・そろばん」が変わる時代へ

GIGAスクール構想とは、ICTを積極活用し「誰一人取り残すことのない個別最適化された学び」を目指す文部科学省および政府主体の施策です。学校教育において、学生1人1台のコンピュータ、高速通信ネットワークの整備、デジタル教材の活用等の変化が起きます。2020年2月にGIGAスクール構想の補正予算が2318億円で成立しました。今までの教育系国家予算と比較しましても、かなりダイナミックな規模です。この記事ではGIGAスクール構想とは何か、GIGAスクール構想によって、どのような変化が起こるのかについて、解説していきます。

GIGAスクール構想とは?


GIGAスクール構想とは、冒頭の説明の通り、文部科学省および政府主体で推進するICTを積極活用した教育改革の構想です。GIGAとは「Global and Innovation Gateway for All」の通称です。つまり「全員がグローバル(国際舞台)とイノベーション(革新的創造)の扉を開けることのできる学校にしていこう!」という意味です。まさにこれからの時代に必要な教育を掲げた構想です。そして、GIGAスクール構想の実現には、現実的にICTの利活用が不可欠です。そこで、学生一人一人が、ICTスキルをきちんと身につけられるように、国をあげて大型投資を進めていきます。これがGIGAスクール事業の全体像です。
【参考】文部科学省:GIGAスクール構想の実現について

GIGAスクール構想の三位一体の改革


学生一人一人が、ICTスキルを身につけられるように、GIGAスクール構想では「ハード面、ソフト面、指導体制」の三位一体となった改革を、各学校が主体となって進めていきます。

ハード面


GIGAスクール構想のハード面の改革とは、ICTインフラを整備していく改革です。大きな動きは主に2つあり、1つは学生1人1台コンピュータの割り当てです。もう1つは高速大容量の通信ネットワークの整備です。コンピュータの割り当ては令和5年度までに、通信ネットワークは令和2年度までに達成することが目標とされています。

ソフト面


GIGAスクール構想のソフト面の改革とは、教育現場でソフトウェアやアプリをどんどんと活用していくための改革です。ハード面の改革と異なり、ソフト面ではいくつもの変化が想定されます。特に、デジタル教材・教科書の活用とオフィススイート(Microsoft社のOfficeなど)の活用は、現実的な観点からも、教育現場にどんどんと取り入れられていくでしょう。また、先進事例として、東京都千代田区立麹町中学校がiPadを220台導入していることが知られています。麹町中学校は「宿題なし」「クラス担任制は廃止」「中間・期末テストも廃止」にした学校としても有名です。ICTの恩恵によって、生徒一人一人の特性にあった学習が当たり前の時代がやってくるかもしれません。
【参考】首相官邸:千代田区立麹町中学校の視察の概要

指導体制


最後に、GIGAスクール構想の指導体制の改革ですが、これらソフト面・ハード面の改革が「箱物の導入」で終わらないように、人材面での体制もきちんと整えていくということが主旨です。計画ではICT支援員が4校に1人程度配置される計画が明示されています。ですが、客観的にICT支援員のサポートに過度な期待はできないとも思われます。例えば、藤沢市や横浜市の中学校のように1学年200名程度いると仮定しますと4校で2400名の学生がいるわけです。ですので、私たちのような塾業界の講師の立場としましては、現実的に学校のサポートが追いつかない部分をフォローしていくべきかとも思っています。(5教科だけでなく、全教科もその先の人生も考えた教育が、みんなの塾のポリシーです。)

GIGAスクール構想によって何が変わるのか?


ここまではどちらかと言えば、学校に関する変化についてお話してきました。では、GIGAスクール構想によって、私たち学生側はどんな変化が起こるでしょうか?簡単に言いますと「読み・書き・そろばん」のスキルが大きく変わるものと考えられます。既にビジネスの現場では、オフィススイートの活用や、eラーニング型教材、ビデオ面接、コンピュータ化された筆記試験など、20世紀にはなかったICTシステムが社会を席巻しています。この波が教育現場にもどんどんと入り込んでいくと考えて間違いないでしょう。

「読み」の変化


既にKindleを始めとする電子書籍が一般化してきました。教科書のデジタル化はがさばらない、アップデートが可能、紙の消費がない、映像教材などのメリットがあります。今後、VR、AR、MRの普及も進み、例えば、宇宙空間や体内、原子炉の中など、紙面上では表現が難しかった領域にも、臨場感のある教材が普及してくるかもしれません。「単純記憶」ではなく「想像力をかきたてる」方向に、読む価値が進行していくでしょう。

「書き」の変化


従来型の紙面に鉛筆を使った表現方法の他に、パソコンやタブレット端末等を利用した表現方法も必須になるでしょう。ビジネスで一般化されているオフィススイートはもちろん、動画やデジタル画像、WebページのようなUI/UXといわれる領域にも進展していく可能性があります。

「そろばん」の変化


従来型の紙面での計算に加え、表計算ソフトやプログラミングの活用が求められるようになるでしょう。人間がコンピュータを活用することにより、計算面で享受できるメリットは2つあります。1つは計算プロセスが単純化されること、もう1つは大量の計算をゴリ押しで行うことができるようになることです。例えば、ファイナルファンタジーのようなビデオゲームでは高校数学で出てくる行列計算が頻繁に利用されます。プログラマーを目指すためには、数学の理論への理解も、コンピュータを使って大量の計算を行うスキルもどちらも必要です。求められる「そろばん」のスキルは、今までの時代と比較してもかなり高級化されるでしょう。

時代に乗り遅れないために、今、動きませんか?


GIGAスクール構想によって起こる時代の変化を少しでも感じて頂ければ幸いです。未来を駆け抜けるためには、時代に追従できる教育機関を選ぶことが最良です。なぜなら人は環境が育てる部分が大きいからです。私達、みんなの塾は受験難易度以外の部分にも焦点を充てた「生き方」主体の学校選びのご相談も承っております。もし、お子様の未来の選択肢の可能性を広げたいというご要望がございましたら、いつでもお気軽にご連絡くださいませ。他塾にはない未来視点での進路アドバイスで、ご期待にきっとお応えできるものと思います。

執筆講師:鈴木

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