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2023.03.06
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【神奈川県立】志望校の決め方について【高校受験】
こんにちは!本記事では4月に実施予定の進路面談に向けて、志望校の決め方とその際の内申点の重要性について説明いたします。
志望校を決めるのは少し早くない?と思う方もいるかもしれません。しかし、受験学年として1年間の目標を決めていくという意味で、中3の4月に志望校を設定することは非常に重要な意味を持ちます。
現状の内申点と比較して志望校の基準内申まであとどれくらい必要なのか、当日何点取ればいいのか、その点数に到達するためにはどの教科をどのように対策するべきなのか…などを明確化して、戦略的に合格を掴み取りましょう!
目次
入試の仕組み
神奈川県入試は大きく分けて、1次選抜と2次選抜の2つの選抜方法があります。
しかし、2次選抜で合格するのはたったの10%、非常に狭き門になっています。また、2次選抜は具体的な合格ボーダーラインの点数などが公表されないため、入試前に合否の判断をすることが非常に難しいです。したがって、原則1次選抜での合格を目指していくことになります。
その1次選抜で使用される基準は2つ!
(特色検査を実施する学校は3つになりますが今回は割愛します。)
1.内申点
2年の内申点の9教科合計点(45点満点)と、3年の11月に出される仮内申点の9教科合計の2倍(45×2=90点満点)の、計135点が入試内申点として使用されます。中3の11月の内申点が2倍に換算されるという点が重要です。
※ただし、学校によっては科目ごとに傾斜がかかる場合もあります。
2.学力検査
英語・数学・国語・理科・社会の5科目それぞれ100点の計500点が使用されます。
※神奈川県入試では、入試に使用する各項目をそれぞれ100点満点に換算し、その値に学校ごとに設定した値(S値)をかけて評価します。
内申点の重要性
神奈川県の入試の場合、ほとんどの高校で内申点と当日点を1:1の割合で評価するため、合否の半分は、中2学年末の内申点と中3の11月時点での内申点で決定してしまいます。
※高校によって、比率が5:3~3:5まで変動することがあります。
また当日の得点は、問題の難易度・本番の緊張感・出題傾向の変更などによって数十点単位で下がる可能性があるのに対し、内申点は当日も変わることが絶対にありません。
内申点1は数学の応用問題およそ一問分の点数に相当します。学力が平均程度の生徒の場合、数学の各大問の前半は確実に正解したい問題ですので、それ以外のいわゆる「差がつく応用問題」を一つ正解できるようになるのと、内申点を1あげておくことがほぼ同じ価値になります。
どんな問題が出るかもわからない当日のテストよりも、上げ方や対策が明確かつ一度あげてしまえば安心できる内申点を、1あげたほうが良いのではないでしょうか?
また神奈川県の公立校入試は、1校しか受験することができず、大学入試のように複数の学校を受験することができません。
したがって様々な事情(公立校に通う必要があるなど)から、自分の学力よりもやや低めの高校を受ける傾向があります。そのため内申点が足りないというのは大きなビハインドになるので、あくまで内申点を基準に志望校を設定していきましょう。
志望校の決め方
みんなの塾では中学3年の4月までに、3つ志望校を設定していただいております。
あくまで今後の方針を決めるための仮設定ですが、現状の内申点をベースに以下のように設定しましょう。
※この際、参考とする内申点は中2の学年末の評定もしくは、直近の評定を3倍した数値を参考内申点としてください。
チャレンジ圏(現状の内申+1から+6)
合格圏(現状の内申+0から-6)
安全圏(現状の内申-7から)
(例)中2学年末の内申点が30/45
→参考内申点は90/135
チャレンジ圏:80%基準内申点が96~91の高校
合格圏:80%基準内申点が90~84の高校
安全圏:80%基準内申点が83以下の高校
各高校の基準調査書点は、以下のサイトを参考にしてください。
参考:カナガク(https://kanagaku.com/80kijun)
※上記サイト内での「調査書」欄の数値が、合格に必要な「中2学年末の内申点+中3の11月内申を2倍したもの」となります。中3の11月時点での内申点が未決定の場合は、中2の学年末の内申点もしくは、直近の内申点を3倍した数値を参考内申点としてください。
※カナガクのページでは、「調査書」の項目をクリックすると内申点順に並び替えてくれるため、活用してみてください。
→参考内申点96の生徒
チャレンジ圏:深沢(97)
合格圏:横浜氷取沢(96)
安全圏:横浜南陵(89)
神奈川県入試において内申点の差を当日の点数で埋めるには非常に厳しい努力が必要になるため、内申点は非常に大きな意味を持ちます。
ですので、合格圏や安全圏の高校はあくまで現状の内申点をベースに考えましょう。おおよそ現状の内申点と同じか、1~2程度低い学校を合格圏として設定すると入試までプロセスが意識しやすくなります。
また今回合格可能性80%の場合の基準値を記載していますが、50%の基準値ではなく必ず80%の基準を参照しましょう。神奈川県の場合、公立入試は一発勝負。複数校受けることができないため、必ず合格を勝ち取るためにも、80%の基準を参照しましょう!
チャレンジ圏の高校を選ぶ上での考え方
チャレンジ圏の高校を考える上では「内申点を2年次の値からいくつあげることができるのか」が大切になります。
そこであるケースを考えてみましょう。
・2学期末内申点が(国3・数4・英4・理3・社3・技家4・音3・体3・美4)
・提出物はきっちり提出している
・理科社会の点数を上げたい
この生徒さんが内申点をあげたい!となった場合、3がついている部分を4に上げるという方針が最もオーソドックスでしょう。では、どんな科目で内申点をあげる?となった場合に、前年度の通知表や定期テスト結果を参考にあと少しで+1になりそうな項目を探していくわけですが、いくつくらい見つかるでしょうか?
例えば、音楽は歌うことが苦手でギリギリ3だから4にするのは難しそう。体育は器械体操だから4にできそう。理科と社会はテストの点数をあげて、提出課題をより充実させれば4にできそう、などと考えていくとおおよそ3から4科目ほどに絞られると思います。
ここは塾の出番。みんなの塾の先生と計画を立ててみっちり対策を練りましょう!もちろんご本人の努力も必要ですが、十分到達可能な数値だと思います。これがチャレンジ圏になります。
一方で、7以上あげていきたいとなった場合は学校の授業ノートや提出物の質、意欲態度の改善などの塾ではカバーしにくい要素も大きく関わってきてしまいます。もちろん不可能ではないですが、相当な覚悟と努力が必要になります。
ですので、内申点は7くらい足りないけど、どうしてもここがいい!という志望校がある場合には一度、先生に相談してみることをお勧めします。
『内申点の上げ方』に関しては、みん塾通信の以下の記事もぜひご一読ください。
塾に行かずに内申42/45の塾長が教える、誰でも成績が上がる、中学生が内申点を上げるための勉強方法
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました!
志望校設定は1年間の努力の礎になる非常に重要な要素になります。後悔しない進路選択をするためにも、上記の記事を参考に志望校を考えてみてください。
もし志望校の決め方や内申点の上げ方などでご不安な点がある場合は、みんなの塾までご相談いただければと思います。みんなの塾の先生が誠心誠意対応させていただきます!