【2021年度からの教科書改定】中学生になってからの英語学習はどう変わる?|みん塾通信|みんなの塾
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2021.02.19
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【2021年度からの教科書改定】中学生になってからの英語学習はどう変わる?
2021年度から中学英語の教科書が変わります!
中学生の皆さんやその保護者様はご存知かもしれませんね。
2021年度から中学校で新学習指導要領が実施されます。
【参考】文部科学省:学習指導要領「生きる力」
すべての教科において新しい学習指導要領が2021年度に実施されますが、
今回はその中でも特に変更点の多い英語について解説していきます。
この記事では、
・実際の英語の授業や勉強法はこう変わる!
ということを主に解説していきます。
変わる前と後ではなにがちがうの?
「教師向け」から「生徒向け」に!
これまでの学習指導要領と新しい学習指導要領の一番大きな違いは、「方向性」です!
「なんのために学習指導要領が存在するか」とも言いかえることができるでしょうか。
これまでの学習指導要領が中心として記述していたことは、各教科とも「教員が何を教えるか」でした。
なので、「教師がどう授業を進めるか」という観点ではとてもよいものでしたが、指導の目的が知識・技能にとどまりがちであり,一つ一つの学びの目的や,育むべき力がどのようなものかについては明確になっていないという点がありました。
新学習指導要領では,全ての科目について,記述の枠組みを統一的に見直し,「児童・生徒が学びを通してどのような力をつけるのか」「そしてその力をどのように活用するのか」まで,詳細に記述しようとしています。
つまり!
ことで、
ということです!
4技能が総合的に重要に!
さらにこれからの英語(外国語)教育は、「知識の前に言語であること」と「コミュニケーション」が重要視されていきます
外国語でのコミュニケーションとは
- 相手のあることばのやり取りである
- やり取りの背景にはそれぞれの人の文化がある
- 人や世界はそのようにしてつながっている
だから、目的や場面や状況に応じて、考え工夫して表現することに意味がある。
【参考】光村図書「学習指導要領の方向性」
文法とコミュニケーションを二項対立的に見てはならない。
文法はコミュニケーションを支えるものであることを踏まえ,コミュニ ケーションの目的を達成する上での必要性や有用性を実感させた上でその 知識を活用させたり,繰り返し使用することで当該文法事項の規則性や構 造などについて気付きを促したりするなど,言語活動と効果的に関連付けて指導すること。
これは文部科学省が出している学習指導要領の解説に書いてある一文です。
文法構造の概念的な理解だけを追求して、一方的な先生側の説明に終始するのではなく、コミュニケーションの目的を達成する上で、いかに文法が使われているかに着目させて、生徒の気付きを促す指導を考えるべきであるということが述べられています。
つまり!
ことに加え、
ということです!
実際の授業はこう変わる!
授業時間は35時間、単語量が500語増加!?
中学校においては,小学校における文字の名称の読み方の指導から,文字の表す音の指導に移行する必要がある。例外はあるものの,英語の発音と綴りには, 基本的な対応関係がある。こうした対応関係については,ある程度単語の綴りと その発音になじんだところで,単純なものから徐々に指導していくこととする。
【参考】文部科学省「中学校学習指導要領(平成 29年告示)解説 外国語編」
相手とコミュニケーションを取っていく上で必要になってくるもの、それは
「語彙力」
です。言い換えれば「単語力」とも言えますね。
新学習指導要領からは英語の授業時間も学習量も大幅に増加します。
↓どのくらい増加するかといいますと・・・↓
105時間⇒140時間
1200語→1600~1800語
ちなみに、小学校でも600~700語程度の単語量があるので、合計で約2500語になります… !
今でさえ英語が苦手や嫌いで悩んでいる学生は多いですが、これからはよりチカラを入れて学習していく必要があります。
特に単語の学習は必須ですね。
文章量は約2倍、上の学年の文法も出てくる!
教科書や学習範囲も全体的に量が増加しています。
具体的には、新しい中学1年生の教科書のLesson1の文章量は、12文→25文と、約2倍に増加しています。
また、学習する文法の範囲も増加しており、もともと高校に入ってからしか習わない単元の文法も新しく学ぶ必要が出てきました。
・現在完了進行形
・原形不定詞
・仮定法
・直接目的語に節を取る第4文型
なんと!
高校生でも大苦戦する「時制」「仮定法」が中学範囲でも出てきます…!
特に「仮定法」などは、自力での理解が難しい単元になるので、早めに対策をする必要があります。
評価「主体的に学習に取り組む態度」とは
【参考】学校教育法第30条第2項
新しい学習指導要領の評価項目は上記画像のように変わりました。
新しい評価項目の中で注目すべきは「主体的に学習に取り組む態度」です。
「主体的に学習に取り組む態度」とは、
知識及び技能を獲得したり,思考力,判断力,表現力等を身に付けたりすることに 向けた粘り強い取組を行おうとしている側面 ② ①の粘り強い取組を行う中で,自らの学習を調整しようとする側面
【参考】文部科学省「指導と評価の一体化」のための 学習評価に関する参考資料
のことをいいます。
それが
です。
「当たり前じゃないか」と思われる方も多いかもしれませんが、どれだけのヒトが自分の考えを持って主体的に動けているでしょうか。
社会に出ていく前段階の中高生の時期にこそ、育てていく必要があります。
実際の勉強法はこう変わる!
効率的にインプットを行い、授業時間内は「考える力」を養う必要がある
これからの英語学習のポイントは「いかに効率的にインプットを行うか」です。
授業時間も増えていますが、それ以上に学習する範囲や量が増えてきているためです。
なのでインプットはより効率的に行いつつ、授業内などで「考える力」を鍛えながらアウトプットをしつつ定着させて行くやり方が大事になってきます。
そして、言語に先立つものは単語です。
習得している単語量が多いことは自分自身の英語表現の豊かさにつながります。
そして、単語を組み立てて表現するものが文法になります。
習得している単語料が豊富でも、組み合わせ方を知らないと表現は豊かになりません。
「あれ?」と思った方。そのとおりです。
実は、土台として大事になってくるものは今までと変わらないんです。
しかし、それをより効率良く行い、その上でしっかりと「思考」し、「表現」する必要があります。
「振り返り」のチカラを育てることも大事!!
「英語学習」が以前よりレベルアップしていることは事実です。
なので、生徒側の思考もどんどんアップデートしていく必要があります。
そのときに大事になってくるのは「振り返り力」です。
各単元や各時間の指導に当たっては,コミュニケーションを行う目的, 場面,状況などを明確に設定し,言語活動を通して育成すべき資質・能力 を明確に示すことにより,生徒が学習の見通しを立てたり,振り返ったり することができるようにすること。
【参考】文部科学省「中学校学習指導要領(平成 29年告示)解説 外国語編」
このように、学校の授業でも「振り返り」にチカラをいれていくような方向性になっていきます。
しかし、最初から「振り返り」がカンペキにできる生徒はいません。
なので、最初は「振り返り」の精度を少しずつ上げていくために、コーチのような存在が必須になってくるのです。
みんなの塾ではこう進めます!
大前提として、4技能はバラバラなのではなくて全て密接に関わりあっています!
みんなの塾では単語を覚える際も音読をしますし、文法も理解した後に発音をどんどんしてもらいます。長文はオーバーラッピングやシャドーイング等、通訳になる人が実践している勉強法を取り入れ、リスニングは上記のすべての過程で導入しています。
これまでも、これからも、単語と文法をしっかりとやらなければ英語の長文はできるようにならないし、読み書きだけじゃなくて、全過程でスピーキングやリスニングを行わなければ、急に対策したからと言ってリスニングもできるようになりません。
なので、「できる」状態になるまで、徹底的にアウトプットをしてもらいます。授業でインプットした内容を、アウトプット(即時説明)できることが、内容を理解できている証拠です。
「子どもは勉強しているのにテストで点数がとれない」というご相談を、保護者の方からよくいただくのですが、それは、アウトプットできる状態になっていないからです。
つまり、「問題に即答できる」「解き方を説明できる」状態にしなければ、やったつもりになるだけで、テストで点数は取れません。
さらに、本質的な英語学習を実践しています。
単語、文法、読解、リスニングをまとめてに強化する教材を使い、実際に通訳の方が実践している勉強法を取り入れています。
「英単語の暗記法」「瞬間記憶ではなく長期記憶にするためのコツ」「思考問題や応用問題の解き方」等、ここでしか学べない、独自のノウハウをイチから伝えます。
ひとりひとりに合わせた学習プランを提供しているので、
よかったら一度ご相談や無料体験を受けてみてくださいね^^